◎総括/仙台防災未来フォーラム
(みやぎ防災・減災円卓会議第11回例会)
■概要
・3月12日(土)午後1時50分~2時40分、仙台国際センター「桜」
・テーマ「被災地発の防災発信連携の可能性~継続・強化に何が必要か」
・会員40人参加、ほかに一般傍聴およそ20人
・円卓会議として、初めての本格的な意見交換、討論
・事前の会員アンケート(32人回答)に基づいて
①啓発と伝承の課題②何をいつまでどのように進めるか③今後の活動~の3点議論
・アンケートの集約と当日の議事録は、別紙のとおり
■まとめ
▽課題/問題意識
・啓発と教訓伝承の取り組みが、それぞれ単発、パラバラで統合されていない
・啓発情報について、送り手と受け手の意識がちぐはぐ
・多くの取り組みが体系的に整理されていない
・円卓会議のメンバーに沿岸市町や他県の参加がないのは不十分
・行政や研究機関、報道機関、関係団体の間の取り組みに終わっていないか
・学校をはじめとして、担当者の熱意次第で対応が変わるのが現状
・報道機関同士の連携、報道機関と発信連携がまだまだ十分ではない
・学校の防災教育現場と地域の連携が不十分
・遺構の位置づけや語り部の育成が後手に回っている
・継続強化のために必要な資金、防災以外の産業分野との連携の視点が不十分
・全国や世界に向けた視点、発信、連携が足りない
・そもそも、まとまりのある発信や連携の基盤となる組織、仕組みがない
・基盤づくりの前提になる積み重ねと気概、つなぎ役の人材がいるのか
▽提案/必要なこと
・阪神大震災や中越地震の先例を参考に、核になる組織の整備が必要
・3県や被災市町村も参加できる統合的な枠組みの提案が必要
・行政の動きを待つのではなく、民間主導で公益的シンクタンク設立を目指せ
・クラウドファンディングの手法なども取り入れ、企業や民間から資金確保を
・震災10年の2021年に向けて行程表を作るべき
・本年度中に、土台になる組織やきっかけになるフォーラムの立ち上げを
・五輪や観光、農林水産業との連携の中で、防災の取り組みを位置づける工夫を
・教育現場拠点の記録と記憶の収集、防災啓発の連携をさらに深める仕組みを
・報道機関と研究機関の連携組織をつくり、先行地域や世界との交流も
・語り部の発掘、育成に取り組むべき、研修制度の設備を
・防災未来フォーラムのようなイベントを毎年展開すべき
・祭りのような要素を取り入れ、広く市民が参加できる仕掛けを円卓会議母体で
・具体的なプロジェクト立ち上げに向け、テーマ設定し、分科会で議論を煮詰めるべき
・地道に現在のような情報交換と意見交換の場を育てていくことも必要
以 上