みやぎ防災・減災円卓会議の市民向け啓発イベント「防災・減災運動会」を6月15日土曜日、仙台市若林区荒浜地区の「深沼うみのひろば」で開催しました。
運動会には、東北大災害研や仙台市、岩沼市など産学官民・メディアの登録会員と関係者22名、河北新報が育成する「かほく防災記者」の中高生4名、東北福祉大のボランティアの学生や宮城教育大311ゼミナールの学生ら合計約40名が競技に参加。運営を担った一般社団法人JASIAのスタッフも含めると約70名が会場に集まりました。
円卓会議共同世話人の今村文彦東北大災害研教授の挨拶、仙台青陵中等高校5年の高橋杏奈さんの選手宣誓の後、福祉大の進行でエコノミークラス症候群予防体操、防災クイズ、バケツリレー、AED応急手当リレーを体験。競技を挟んで、一般社団法人JASIAのみちのく☆織姫隊の復興ステージ、福祉大防災レンジャーとのコラボショーがあり、会場を盛り上げました。わしん倶楽部による乾物利用の防災食づくりの披露と体験もあり、被災後の食の工夫に関心を深めました。
3チームに分かれての競技は白熱し、総合点でピンクチームが逆転優勝。チームを代表して仙台市長町中の千葉瑞月さんに賞品が贈られました。閉会式では栗山進一東北大災害研所長が「競技で体験した備えの一歩前、耐震化などにさらに取り組んで防災の輪を広げていきましょう」と挨拶して、全員で防災の誓いを新たにしました。
「防災・減災運動会」は、円卓会議発足以来の取り組みで、これまで2018年6月と2019年2月の2度開催しました。コロナ禍を経て再度の開催を望む声が会員から挙がり、3度目の企画に至りました。今回は震災の津波被災地である荒浜地区にできた体育施設を利用することになり、防災とともに復興の歩みを実感する一日にもなりました。