在仙の報道機関責任者会「三金会」(事務局・河北新報社編集局)が運営する、みやぎ「災害とメディア」研究会は2024年12月14日、3回目の研修セミナーを仙台市青葉区の河北新報社で開きました。
「災害取材における配慮と工夫 被災者・取材者のこころを守るために」をテーマに、新聞社、通信社、テレビ局の記者ら約40人が参加。東北大災害科学国際研究所災害精神医学分野の浜家由美子助教が講師を務め、ワークショップ形式で災害時の取材対象者である被災者、そして取材する側のメンタルヘルスを学びました。
参加者は「被災者の心情に土足で踏み込んでいるのではないか、という思いにさいなまれた」「若手は『被災者に話してもらえるだろうか』という不安を抱えていた」などと災害取材上の悩みを出し合い、浜家助教は「何をするにも被災者に害を与えないことが大事だ。安全と安心を確保し、場合によっては仕切り直して話を聞くような配慮をしてほしい」とアドバイスしました。
研究会は2018年1月、みやぎ防災・減災円卓会議の派生組織として発足しました。メディア主体の運営がより望ましいとの意見を受けて2023年度に三金会の運営に移行し、研修セミナーの開催は3回目になります。
研究会を報じた河北新報の記事