▽研究会例会開催(2023年9月2日)

在仙の報道機関責任者会「三金会」(事務局・河北新報社編集局)が運営して初めて開催する、みやぎ「災害とメディア」研究会の例会が2023年9月2日、仙台市青葉区の河北新報社1階ホールで開かれました。

新聞、放送、通信各社のデスクや記者とみやぎ防災・減災円卓会議の会員ら約50人が参加。「災害弱者に届ける報道 言葉の壁を乗り越える」をテーマに、中国やベトナムなどの留学生らを招き、外国人対象の災害情報提供、避難所運営のあり方をめぐって、体験談の報告やワークショップを通して意見交換しました。

 

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▽第9回例会・2020年合宿視察(2020年2月5-6日)
※年初に合宿視察を行う申し合わせに従い、実施した
※合宿視察としては3回目、初めて県南部と福島県沿岸部を視察先に選定
※メディア側は河北、朝日、読売、毎日、共同、東北放送、NHK、日本テレビから総局長、デスク、記者、アナウンサーら19人参加
※研究者側は東北大災害研、宮教大から3人、行政機関は仙台管区気象台、第二管区海保から3人、その他311メモリアルネットワークから2人が参加
※主な内容は以下の通り
【5日】
◎台風19号被災をめぐる取材報道について丸森町と意見交換
・町側から保科郷雄町長、担当班長が出席
・被災直後の取材、報道対応の混乱を確認、技術者不足など復興過程の課題を共有
・東北大災害研の橋本雅和先生の案内で、大規模氾濫の被災地を視察
◎山元町・旧中浜小震災遺構を視察
・7月公開に向けて整備が進む遺構の計画について、町担当者から説明
・被災当時の校長井上剛氏(やまもと語りべの会)から、避難の詳細などを聴き取り
・震災遺構を活用した伝承、防災教育の要点を共有
◎震災報道のあり方について、311メモリアルネットワーク企画者と意見交換
・第8回例会として参加した311MN若者プロジェクト企画「メディアコラボ」の振り返り
・企画者の語り部永沼悠斗氏(東北福祉大生)招き、取材受ける側からの問題提起を共有
・研究会の主要テーマとして、今後も連携し、意見交換を重ねることを確認
【6日】
◎双葉町視察
・帰還困難区域内の町役場、南小学校を視察し、原発事故被災直後の混乱を確認
・中間貯蔵施設地域を巡り、除染処理の実情を視察
・JR双葉駅周辺の特定復興再生拠点の現状計画を町担当者から聴き取り
◎山元町被災地視察
・やまもと語りべの会会長渡邉修次氏の案内で、旧JR山下駅など被災現場を視察
・37人が犠牲になった山元自動車学校の慰霊碑などを視察し、伝承の重要性を共有
・特産イチゴのハウス、農産物直売所「夢いちごの郷」を視察し、復興の現状を確認

▽第8回例会(2019年11月23日)
※3.11メモリアルネットワークの若者プロジェクト部会主催「メディアコラボ」に参加
※仙台市青葉区国分町・貸会議室「enspace」
※参加者40人、研究会からは14人が参加(一部が討論参加、ほか傍聴参加)
◎被災地取材・報道について報告
・毎日新聞石巻通信部記者 百武信幸氏
・若者プロジェクトリーダー・大川伝承の会 佐藤敏郎氏
◎ディスカッション(石巻市などの被災者と一線記者・アナウンサー5-6人が3チーム)
「被災地報道取材・報道について」
「理想的な伝え方・被災10年目の被災地報道」
◎まとめ
・企画者 若者プロジェクトメンバー 永沼悠斗氏

▽第7回例会(2019年8月23日)
◎災害報道特別講演会
「名古屋の民放4社による『ヘリ共同取材覚書締結』の意義と見通し」
  CBCテレビ報道局デスク 西田征弘氏
「報道機関と研究、行政機関との連携の意義と課題」
  江戸川大教授 隈本邦彦氏(名古屋大減災連携研究センター客員教授)
◎意見交換
※みやぎ防災・減災円卓会議 第50回例会と共催

▽第6回例会(2019年5月21日)
災害が起きたとき、報道関係者、研究者は被災地、被災者の心身や人権をどう踏まえて活動するのか。
大切なテーマについて、東北大災害研の災害精神医学領域で共有されてきた知見をベースに、ワークショップ形式で議論。
◎企画提案者
 東北大大学院医学研究科精神神経学分野教授 富田博秋氏
 東北大災害研災害医学研究部門助教 佐々木宏之氏
1)趣旨説明
2)被災現場での活動や災害報道に際しての課題抽出
3)抽出された課題に関する災害精神医学のミニレクチャー
4)グループディスカッション

▽視察研修合宿(2019年1月23~24日)
1日目(23日)
【視察1】気仙沼市波路上地区
  気仙沼向洋高(整備中)、波路上地区慰霊碑、【講話】地福寺住職
【視察2】南三陸町戸倉地区
  旧戸倉小校長・麻生川敦氏による現地案内、避難判断の説明等
【研修1】司会進行/小池智則・共同通信仙台支社編集部長
 ◎研究者から見た報道・取材の課題
  ・進行担当/幹事役・佐藤翔輔東北大災害研准教授
 ◎最新の研究報告
  ・報告/幹事役・小田隆史宮城教育大大学院准教授

◎2日目(24日)
【研修2】司会進行/小池智則・共同通信仙台支社編集部長
 ◎震災時の報道取材について報告
  ・報告/野村雅俊・朝日新聞西部報道センター次長(震災時の仙台総局デスク)
 ◎取材を受けた側から見た報道取材の課題
  ・報告/南三陸町
      遠藤健治・元副町長(現いりやど館長)
      高橋長泰・志津川小避難所自治会長(当時、現体育協会会長)
【視察3】石巻市雄勝地区
  復興再生活動「雄勝花物語」視察、地区の復興状況説明
【視察4】石巻市防災センター
  新設された防災対策本部施設の視察、 【案内・意見交換】石巻市危機管理監・二上洋介氏、危機対策課・阿部雄大氏

▽第4回例会(2018年12月5日)
進行役/小池智則共同通信仙台支社編集部長
◎開会挨拶
 ・みやぎ防災・減災円卓会議世話人/今村文彦東北大災害研所長
◎活動方針説
 ・経過説明 事務局/ 武田真一河北新報社防災・教育室長
 ・ブレスト説明 研究側幹事役/佐藤翔輔東北大災害研准教授 
 ・質疑意見交換
◎報告と意見交換
 ▼報道側「東日本大震災当時の報道・取材対応について」
      東日本放送報道部デスク 佐藤純哉氏
 ▼研究側「複雑に変化する津波~近年の発生例に見る特徴と必要な対応」
      東北大災害研准教授 サッパシー・アナワット氏

▽第3回例会(2018年8月17日)
特別講演「南海トラフ巨大地震を前にした産官学民協働の試み」
名古屋大学減災連携研究センター長 福和伸夫氏
※みやぎ防災・減災円卓会議 第40回例会と共催

▽第2回例会(2018年5月22日)
◎第一部「7年前の報道を振り返る/取材と指揮の現場から」
 ・発災時の取材経験テレビ記者 東北放送石巻支局・志摩功一郎記者
 ・新聞側の指揮経験者 河北新報社防災・教育室長 武田真一
 ・それぞれ質疑応答
◎第二部「災害とメディアをどう捉えるか」
進行役/佐藤翔輔東北大災害研准教授
 ・グループに分かれてブレーンストーミング
 ・発表と意見交換
◎懇親会

▽設立会合・合宿研修(2018年1月23~24日)
1日目(23日)

▽視察、講話  
東松島市野蒜 伝承館、旧野蒜駅遺構、慰霊碑
石巻市南浜 震災伝承つなぐ館
南三陸町戸倉 旧戸倉中の避難高台、戸倉小の避難高台神社
南三陸町志津川 志津川中
 ▽会合、研修(南三陸町入谷「いりやど」) 
 設立総会、懇親会  

▽設立総会次第
・進行/小池智則共同通信仙台支社編集部長
1)開会挨拶:みやぎ防災・減災円卓会議世話人/今村文彦東北大災害研所長
2)経過説明:円卓会議世話人/武田真一河北新報社防災・教育室長
3)出席者紹介
4)議事:運営概要について/その他/翌日の予定確認

◎2日目(24日)

▽会合、研修(南三陸町入谷「いりやど」)
研修、意見交換 仙台管区気象台、NSL/Network for Saving Lives
▽視察、講話 
南三陸町入谷 入谷小(みやぎ防災教育推進協力校)
南三陸町志津川 カネキ吉田商店
石巻市釜谷 旧大川小跡地

▽研修・意見交換次第
・進行/佐藤翔輔東北大災害研准教授
1)開会挨拶:みやぎ防災・減災円卓会議世話人/今村文彦東北大災害研所長
2)予定説明:円卓会議世話人/武田真一河北新報社防災・教育室長
3)研修:
 3-1)防災気象情報に関する講話と質疑(仙台管区気象台気象防災部 小池二郎氏、川上徹人氏)
 3-2)メディアと研究、行政機関の連携(名古屋「NSL」 隈本邦彦氏、吉田昌史氏)
 3-3)意見交換/災害と報道をめぐる課題
4)防災教育の現場視察(入谷小の防災授業)

 

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